飄々表具-杉本博司の表具表現世界-

飄々表具 -杉本博司の表具表現世界- 京都 細見美術館

会期:2020年4月4日(土) - 9月6日(日)
【前期】4月4日(土) - 7月12日(日) 【後期】7月14日(火) - 9月6日(日)

開催概要

  • 開館時間 : 午前10時 - 午後4時(入館は午後3時30分まで)
    ※通常より短縮いたしております。
  • 休館日 : 毎週月曜日 (祝日の場合は、翌火曜日)
  • 入館料 : 一般 1,400円(1,300円) 学生 1,100円(1,000円)※現在、団体での来館ご予約はお受けできません。(団体割引料金のお取り扱いは中止しております。)
  • ※障がい者の方は、障がい者手帳などのご提示でご優待
    (1,400円→1,300円)
  • 主  催 : 細見美術館 京都新聞
  • 協  力 : 公益財団法人小田原文化財団 ギャラリー小柳

趣旨文

 《ジオラマ》《劇場》《海景》といった写真シリーズで世界的に知られる現代美術作家 杉本博司。その活動は古美術蒐集、建築、庭園、舞台演出、インスタレーションなど多岐にわたります。

 今回のテーマは「表具」。杉本は、自身の作品や古今東西の蒐集品を、古裂などを用いて独自のイメージやセンスで新しい姿に仕立てており、こうした作品は「杉本表具」と呼ばれてきました。

 本展は、自身の写真を掛軸・屏風・額といった様々な形式のフレームで飾った作品を展観する第一部と、「杉本表具」と細見コレクションの競演の二部で構成し、表具の持つ表現の可能性を探ります。美術表現が多様化するこの時代に、飄々として世を渡る、数寄者杉本博司の美意識と、余芸というには余りある表現世界をご堪能ください。

作家プロフィール

杉本博司 HIROSHI SUGIMOTO

杉本博司 HIROSHI SUGIMOTO

1948年東京生まれ。1970年渡米、1974年よりニューヨーク在住。代表作に「ジオラマ」「海景」「劇場」シリーズ。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を設立、MOA 美術館改装(2017)を手掛ける。

2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年10月、文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を小田原市江之浦にオープン。2019年秋にはパリ・オペラ座にて演出を手掛けた『At the Hawk’s Well(鷹の井戸)』を上演。主な著書に『苔のむすまで』、『現な像』、『アートの起源』、『趣味と芸術-謎の割烹味占郷』などがある。

2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功者。作品は、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)やポンピドゥセンター(パリ)など世界有数の美術館に収蔵。

展覧会のみどころ

  • 「杉本表具」の魅力

     「表具」とは、布や古裂、紙などを用いて作品を掛軸などに仕立てること、または仕立てられたものそのものをさします。美術品は表具を施すことで美術品は守られ、引き立てられてきました。さらに、古裂自体も鑑賞の対象として愛でられています。
     杉本は、自身の作品や古今東西の蒐集品を、そうした古裂を用いて独自のイメージやセンスで新しい姿に仕立てており、こうした作品は「杉本表具」と呼ばれてきました。
     今回、メインビジュアルで使用している「華厳滝図」は、仏教の経典の一つ「華厳経」からその名がつけられたとされる日光の華厳ノ滝で杉本氏が撮影したものです。
     撮影当日、滝は深い霧に包まれ、なかなかその姿を見せなかったそうですが、根気強く待ち続けたところ、一瞬だけ霧が晴れ、滝が杉本氏の目の前に表れたそうです。その時の様子を「まるで神が降臨したかのように感じた」と語っていますが、その一瞬を捉えたのがこの1枚です。
     杉本氏は、2005年にこの写真を石版画技法で紙に転写(リトグラフ)し、軸装にしています。写真というよりも、まるで水墨画のようなその掛軸は、茶会で披露されました。
     実は、2016年の「趣味と芸術」展で、特別展示作品として茶室で、限定公開をさせていただきました。そして、本展で初めて、この「華厳滝図」が展示室に登場します。杉本氏が、はじめて掛軸にした写真作品を作家が作り出した空間でぜひお愉しみください。

    「一本のバラ」プレート(部分) 1990年 大倉陶園蔵 華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化 京都 細見美術館
    「華厳滝図」杉本博司 1997年(2005年軸装)
    小田原文化財団蔵
    ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Odawara Art Foundation

  • 細見コレクションとの競演―

     細見美術館では、杉本が企画構成し、蒐集品で床飾りのしつらえを行った「味占郷-趣味と芸術-」展(2016年)、彼がリスペクトする謎のコレクター 夢石庵の美意識を再現した「末法」展(2017年)と、2回にわたり杉本の視点で日本美術を紹介してきました。

    華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化 京都 細見美術館
    華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化 京都 細見美術館

     今回、杉本表具が、当館のコレクションと競演します。古美術、特に仏教美術にも造詣の深い杉本氏が、当館のコレクションから仏教美術や根来、工芸品などを選び、自身の作品との取り合せを試みています。
     既に図面は出来上がっていますが、展示作業が始まり、杉本コレクション、当館のコレクションが一堂に会したときに、確実に新たな出合いが生まれるでしょう。
     杉本氏が選んだ当館の作品が、杉本表具と並んでどんな新しい表情をみせてくれるか。来館者の皆さん同様、我々のとても楽しみにしているところです。

    花鳥螺鈿蒔絵洋櫃 京都 細見美術館
    花鳥螺鈿蒔絵洋櫃
    根来亀甲文瓶子 京都 細見美術館
    根来亀甲文瓶子

  • 岡崎同時開催―京都市京セラ美術館

     細見美術館と同じ岡崎のエリアにある京都市美術館が、今春「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンします。目玉の一つ、新館「東山キューブ」では、現代美術作家の杉本博司氏の大規模個展「瑠璃の浄土」展が開催されます。国内では初となる杉本氏のカラー写真も登場です。その連動企画となるのが、当館のこの「飄々表具」展です。
     この機会に、ぜひ、二つの展覧会をご覧になり、杉本博司の表現世界をご堪能ください。

    • 事前にホームページ等で最新情報をご確認の上お出かけください。

      |優待のご案内|
      細見美術館の入館シールまたは友の会会員証を京都市京セラ美術館にてご提示頂ければ、割引料金にてご観覧頂けます。


関連イベント

サテライトイベント

展覧会開催にあわせて、よりタラブックスの世界を愉しむための特別イベントが開催されます。

  • トークイベント

    ◼︎「タラブックスと本をつくること」

    有料

    事前申込制

    開催日時:2019年6月28日(金)午後7時~午後9時
    会場:梅田 蔦屋書店 4th Lounge
    登壇者:
    ギータ・ウォルフさん(タラブックス代表)
    齋藤名穂さん(建築家 デザイナー)
    KAILAS(写真家 松岡宏大さん、編集者 野瀬奈津子さん)
    参加費:1,500円(税込)
    お問合せ:梅田 蔦屋書店 4th Lounge

  • ◼︎タラブックスの本づくりを語る at 法然院

    有料

    事前申込制

    開催日時:2019年6月29日(土)午後2時~
    会場:京都 法然院
    お話:ギータ・ウォルフさん(タラブックス代表)通訳付き
    参加費:1,000円(税込)
    お問合せ:細見美術館

    申込方法
    ・TEL(075-752-5555)・FAX(075-752-5955)
    ・美術館受付窓口 ・お申込フォーム
    ※イベント名・参加人数・氏名・ふりがな・ご連絡先(TEL等)をお知らせください。

    注意事項
    ・FAXでお申込みをいただいた方には、追って申込完了のご案内をお送りします。
    ・1週間を過ぎてもご案内が届かない場合は、電話にてお問合せください。

  • ◼︎「インド・タラブックスのゆかいな本づくり」ミニ展示

    観覧無料

    開催日時:2019年7月17日(水)~27日(土)
         午前10時30分~午後8時30分
    会場:ラクエ四条烏丸 2F・3F イベントスペース

    詳しくはこちらをご覧ください

  • トークイベント

    ◼︎タラブックスの絵本『ロンドン・ジャングルブック』ができるまで

    有料

    事前申込制

    開催日時:2019年7月27日(土) 午後2時~午後3時30分
    会場:ラクエ四条烏丸 3F ABCクッキングスタジオ
       イベントスペース「ABCグラウンド」
    登壇者:中岡祐介さん(三輪舎代表)、矢萩多聞さん(装丁家)
    参加費:500円(税込)(チャーイ、グリーティングカード付き)
    定員:50名 ※定員になり次第終了
    イベント詳細・お申込み:http://laque.jp/news_event/tarabooks.html

  • トークイベント

    ◼︎タラブックスとの出会いから生まれた本
    「『南インド キッチンの旅』をめぐって」

    有料

    事前申込制

    開催日時:2019年8月1日(木)午後7時~
    会場:誠光社
    登壇者:齋藤名穂さん(著者)、堀部篤史さん(誠光社店主)
    参加費:1,500円(税込)+1ドリンクオーダー
    お問合せ:誠光社 s-contact@seikosha-books.com

  • 京都国立近代美術館・細見美術館 相互優待のご案内

    京都国立近代美術館の観覧券をご提示頂けますと、団体料金にてご入館頂けます。
    また、細見美術館の入館シールまたは友の会メンバーズカードを京都国立近代美術館にてご提示頂ければ、京都国立近代美術館で開催中の展覧会を割引料金にてご観覧頂けます。

    ※ 事前にホームページ等で最新情報をご確認の上お出かけください。
    ※ 展覧会によっては、優待が適用されない場合がございます。詳しくは各窓口までお問合せ下さい。
  • 京都市京セラ美術館・細見美術館
    相互優待のご案内

    京都市京セラ美術館の観覧券をご提示頂けますと、団体料金にてご入館頂けます。
    また、細見美術館の入館シールまたは友の会メンバーズカードを京都市京セラ美術館にてご提示頂ければ、京都市京セラ美術館で開催中の展覧会を割引料金にてご観覧頂けます。

    ※ 事前にホームページ等で最新情報をご確認の上お出かけください。
    ※ 展覧会によっては、優待が適用されない場合がございます。詳しくは各窓口までお問合せ下さい。