細見美術館 杉浦非水 モダンデザインの先駆者展 2017年4月15日から6月11日まで

 明治・大正・昭和にわたり、デザイナーとして活躍した杉浦非水(1876~1965)は、明治9年愛媛県松山市に生まれました。はじめは地元の四条派絵師・松浦巖暉に、さらに東京美術学校入学後は川端玉章に師事し、日本画を学びましたが、在学中にフランス帰りの洋画家・黒田清輝がもたらしたアール・ヌーヴォー様式の図案類に魅せられ、以後図案家として歩み始めます。
 明治41年(1908)には三越呉服店に入社、同店のポスターやPR誌の表紙絵などを担う一方、雑誌の表紙、書籍の装幀、絵葉書、ポスター、パンフレット、商品パッケージなど、さまざまな分野で先進的なデザインを数多く残しています。さらに非水の活動は、作品制作にとどまらず、デザインの研究団体を結成し、展覧会や雑誌の刊行を行ったほか、多摩帝国美術学校の創立に参画するなど、多岐にわたっており、非水はまさに、日本の “グラフィックデザイン” の原点ともいうべき存在です。
 本展は、愛媛県美術館が所蔵する約7,000件に及ぶ非水の作品、関連資料の中から選りすぐりの名品を紹介するものです。京都の美術館で杉浦非水を単独で取り上げる初めての展覧会となるこの機会に、非水のモダンでおしゃれなデザイン世界をご堪能ください。

主催 :
細見美術館  京都新聞
特別協力:
愛媛県美術館

展覧会概要

開催期間 2017年 4月 15日(土)~ 6月 11日(日)

開館時間 午前 10 時 〜 午後 6 時 (入館は午後5時30分まで)

休館日 毎週月曜日

入館料 一般:1,200円(1,100円)  学生:1,000円(900円)

※ ( )内は20名様以上の団体料金


杉浦非水とは?

杉浦非水  明治9~昭和40年(1876~1965)

杉浦非水近影三越呉服店図案部にて 大正3年(1914) 明治・大正・昭和にわたり活躍したデザイナー。愛媛県松山市生まれ。東京美術学校で川端玉章に師事し日本画を学ぶも、洋画家・黒田清輝がフランスよりもたらしたアール・ヌーヴォー様式の図案類に魅せられ、以後図案家となる。
 明治41年(1908)には三越呉服店に入社、同店のポスターやPR誌の表紙絵などを27年間手掛けた。このほか、雑誌の表紙、書籍の装幀、絵葉書、ポスター、パンフレット、商品パッケージやラベルなど多くの分野で先進的なデザインを数多く残している。

  • ヤマサ醤油 杉浦非水

    ヤマサ醤油
    1920年代
    愛媛県美術館蔵

  • 三越 第十五巻第六号 杉浦非水

    『三越』 第十五巻第六号
    大正14年(1925) 6月
    愛媛県美術館蔵

  • 雄弁 第十五巻第十号 杉浦非水

    『雄弁』第十五巻第十号
    大正13年(1924) 10月
    愛媛県美術館蔵


展覧会のみどころ


三越呉服店 春の新柄陳列会(部分) 大正3年(1914)

 洋風の髪飾りをつけ、ソファに腰を掛ける女性は、蝶の柄の着物に花柄の帯を身にまとい、春らしい華やかさに満ちている。ソファやクッションの柄、背後のテーブルや椅子など、植物をモチーフとした装飾模様がほどこされており、アール・ヌーヴォーなどの西洋の様式を意識している様子が伝わる。
 徹底した平面性と装飾的要素を盛り込んだ、非水にとって初めての本格的ポスター作品。日本のグラフィック史における記念碑的作品として知られる。

三越呉服店 春の新柄陳列会(部分)
大正3年(1914)
愛媛県美術館蔵


東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通(部分) 昭和2年(1927)

 遠近法を強調し、地下鉄が乗り入れる瞬間の臨場感と高揚感を伝える。大正11年(1922)にヨーロッパ遊学を果たした非水は、現地で流行していたアール・デコなどに触発され、帰国後は直線的でシャープな印象の作品を手掛けるようになる。本作も、日本でもよく知られるアドルフ・ムーロン・カッサンドルを彷彿とさせる。
 奥には和装の人が描かれるが、手前には華やかな洋装の人たち。新しい時代の到来を、地下鉄を導線として視覚化している。

東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通(部分)
昭和2年(1927)
愛媛県美術館蔵


展示内容

杉浦非水 ポスター
杉浦非水

爽快美味滋強飲料 カルピス
大正15年(1926) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水

新宿三越落成 十月十日開店
昭和5年(1930) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 雑誌表紙
杉浦非水

『みつこしタイムス』 第九巻第四号
明治44年(1911) 4月 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 実業界

『実業界』第三十四巻第四号
昭和2年(1927)4月 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 装幀
杉浦非水

菊池幽芳著『百合子』上・中・下
大正2年(1913) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 エクトル・マロー著 あゝ故郷

エクトル・マロー著(片岡鉄平訳)『あゝ故郷』
昭和2年(1927) 愛媛県美術館所蔵

杉浦非水 図案集
杉浦非水

『非水一般応用図案集』
大正10年(1921) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水

『非水百花譜』
昭和4-9年(1929-34) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 絵葉書
杉浦非水 非水図案絵葉書

非水図案絵葉書
愛媛県美術館蔵

杉浦非水 非水図案絵葉書

非水図案絵葉書
愛媛県美術館蔵

杉浦非水 パッケージデザイン
杉浦非水


昭和11年(1936) (商品発売年) 愛媛県美術館蔵

杉浦非水

「日立コムパウンド」ラベル
愛媛県美術館蔵


イベント


<事前申込不要・聴講無料> ※ただし、別途入館料が必要

ギャラリートーク
  • 講師:長井健氏(愛媛県美術館 専門学芸員)
  • 日時:2017年4月15日(土) ●午前11時~ ●午後3時~ (2回開催)
  • 場所:展示室

<事前申込制・有料>

茶室で愉しむ アートサロン 杉浦非水の魅力

細見美術館友の会 会員特典はこちら

アートサロンとは・・
美術館のゆったりとした雰囲気の中で、文化・芸術にふれ創造性を高めていただける講座を少人数制で開催いたします。

開催中の展覧会「愛媛県美術館所蔵 杉浦非水─モダンデザインの先駆者」展にちなみ、展覧会担当学芸員が、日本初のグラフィックデザイナー杉浦非水が生み出した作品の魅力や展覧会のみどころをお話しいたします。豊かな発想力と表現力が生み出したバラエティーあふれる作品世界を、より深くお愉しみください。当日は、非水の作品世界をイメージした和菓子をご用意いたします。爽やかな風が吹き渡る古香庵にて、新緑あふれる東山の景色とともにお愉しみください。

  • 日時:2017年5月13日(土) ●午前の部:午前11時~ ●午後の部:午後2時~
  • 会場:茶室 古香庵(細見美術館3階)・展示室
  • 講師:福井麻純(当館 主任学芸員)
  • 定員:各席20名
  • 会費:一般 2,700円
    友の会 フレンドシップメンバー 1,600円
    友の会 サポートメンバー 1,200円
    友の会 フェローシップメンバー 無料
  • 申込期間:4月18日 ~ 5月7日 申込期間を延長しています!ご希望の方はお問合せください。
         ※申込先着順・申込期間の消印有効
  • 申込方法:往復はがき ※1名につき、1枚の往復はがきでお申込みください。
  • はがきの書き方
    • [往復はがき]
      文面「氏名・ふりがな・電話番号・会員番号(友の会会員のみ)」
      宛名面「〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 細見美術館 アートサロン係」
    • [返信はがき]
      宛名面「郵便番号・住所・氏名」
  • 注意事項
    • 定員内の場合は参加証をお送りいたします。定員に達していた場合は、ご参加いただけない旨を返信はがきにてご案内いたします。
    • 1週間を過ぎて、いずれの案内も届かない場合はお電話にてお問い合わせください。

<聴講無料>

第39回アートキューブレクチャー
「近代広告の誕生 - 非水が目指したポスターというニューメディア」

細見美術館友の会 会員特典はこちら

  • 日時:2017年5月28日(日)午後2時~
  • 会場:京都国立近代美術館 講堂(1階)
  • 講師:竹内幸絵氏(同志社大学 社会学部メディア学科 教授)
  • 定員:先着100名 ※当日午後1時から会場前にて整理券を配布
  • 主催:細見美術館
  • 協力:京都国立近代美術館

関連書籍

生誕140年記念 杉浦非水‐開化するモダンデザイン 展覧会図録

「生誕140年記念
 杉浦非水‐開化するモダンデザイン」

定価:2,500円(税込)

発行:2017年2月 

仕様:273頁 B5判

愛媛県美術館にて開催された「生誕140年記念 杉浦非水-開花するモダンデザイン」展の展覧会図録です。


グッズ

※表記はすべて税込価格です

非水ハンカチタオル 細見美術館

非水ハンカチタオル(今治タオル) 各680円

杉浦非水マグネット 細見美術館

マグネット 各600円

杉浦非水Tシャツ1 細見美術館

Tシャツ 3,000円

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Tシャツ 2,500円

杉浦非水一六タルト 細見美術館

一六タルト 各648円

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箱は4種類ございます。


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