細見美術館 展覧会

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飄々表具 -杉本博司の表具表現世界-

会期:2020年4月4日(土)- 6月21日(日)

飄々表具 -杉本博司の表具表現世界- 京都 細見美術館

 2020年春、岡崎公園内にある京セラ美術館新館オープンに伴い、細見美術館ではその連動企画として、「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」展を開催する。

 当館では、これまでに現代美術作家 杉本博司が構成し、自身のコレクションで床飾りのしつらえを行った「味占郷-趣味と芸術」展(2016年)、また彼がリスペクトする謎のコレクター夢石庵の美意識を再現した「末法」展(2017年)と2回にわたり、杉本の視点で日本美術を紹介してきた。

 そして、3回目となる今回のテーマは「表具」である。これまでにも「杉本表具」として、平安の掛け軸から西洋の古い絵画にいたるまで、杉本独自のイメージやセンスで施された表具は、観る者に作品や素材へ新たな興味を持たせてきた。

 そもそも、足利将軍家に仕えた同朋衆の重要な仕事の一つに唐物の目利きとその表具があった。特に義政の時代、能阿弥による東山御物の選定は、目利きと表具が一体であったことを、今に伝わる名品達から窺い知ることができる。

 今、この表具の伝統は風前の灯火となりつつある。日本人が畳と床の生活から解放されたのか捨てたのか、美術の鑑賞そのものを美術館に外注してしまった感さえある。美術表現が多様化するこの世に、表具の持つ表現の可能性を探ってみるのも一興ではないだろうか。

 本展では、飄々として世を渡る、数寄者杉本の、余芸というには余りある表現世界を展観していく。

  • 会期

     2020年4月4日(土)- 6月21日(日)

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